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私は雑草の生態を研究している。雑草と呼ばれる植物に、重本さんは「まちくさ」という素敵な名前をつけてくれた。街中に雑草はないと思うかも知れないが、意外なところに小さな花を咲かせている。ただ私たちは忙しすぎて、気が付かないだけなのだ。まちくさの魔法にかかると、わずかな距離を歩くのに何十分も掛かる。宝物は、どこか遠くにあるのではなく私たちの足元にある。このワークショップは、そう語りかけてくれるようだ。
稲垣栄洋(植物学者、静岡大学教授)
身近な草花に目を向け、それにより、住んでいるまちへの愛着を持つという「まちくさ博士」の重本さんの活動は、とても個性的です。子どもたちに「まちくさ」の面白さを伝えるワークショップでは、普段何気なく歩いている道や公園を新たな視点で眺めて「まちくさ」を発見し、自然に目を向けるきっかけづくりになっています。様々な団体との連携が生まれ、すでに全国へとその活動は広がっています。
高嶋加代子(NPO法人遊プロジェクト京都 理事長)